特徴

粉体原料は、流動性が悪い・粉立ちが多い等の問題が発生する場合が多くあります。当社では各種造粒加工を行うことでこれらの課題を解決し、ハンドリングに優れた溶解性の高い製品を製造することが出来ます。

流動層造粒

流動層造粒

流動層造粒とは、温風により原料の粉体を釜の中で流動させます。そこに液体を噴き付けることで不定形の細粒を製造する造粒方法です。多くの細孔ができるため溶解性に優れた細粒が得られます。造粒と乾燥を同時に行うことで湿式造粒では対応できない、粘性の強い原料でも造粒が可能です。

商品例

商品例

ベルトロン53 スプレー顆粒

微粉の飛散による壁面、床、機器のベタ付きを軽減すると共に、溶解性向上による作業の効率化が見込めます。

ファインガムF(G)

キサンタンガムは元来冷水溶解可能では有りますが、造粒することでダマになるリスクを軽減すると共に短時間で溶解可能となります。

その他、健康食品においても水に溶かして飲むタイプ、粉体のまま経口摂取するタイプ等でも流動層造粒を行うケースが多く見られます。溶解性の向上や口内への貼りつきを軽減して飲み易くする目的が有ります。

設備

  • dummy
    流動層造粒機

    機械の中で粉体を流動させながら液体を噴霧することで、造粒と乾燥を同時に行います。

  • dummy
    振動篩

    造粒後は大きさの異なる粒が混在するため、篩過により粒度を均一化します。

押出造粒

押出造粒

押出造粒とは、粉体と液体を混ぜ合わせてから押し出す造粒方法で、円柱状の強固な顆粒が製造できます。また、バスケットの選択により任意の粒径に調整が可能です。ふりかけ等の調味顆粒や、打錠用の顆粒に用いられます。

商品例

商品例

クエン酸顆粒
保形剤を用いて顆粒化したクエン酸です。錠菓、健康食品、洗浄剤等、様々な用途でご使用いただけるように反応性の調整、ハンドリングの向上が為されています。

かつおダシの素 顆粒
かつお節の風味と塩味、甘味、旨味を持つ顆粒です。顆粒自体が均一に調味されておりますので、ふりかけや、お茶漬けのベースに使用できます。

その他、溶解性改善の為の造粒加工でも押出造粒が用いられる場合が有ります(例:ベルトロン160S 顆粒)。用途や現場の状況に合わせて流動層造粒と比較し、適した加工方法を選択して頂ける様ご相談承ります。

設備

  • 商品例
    乾燥棚

    造粒直後の顆粒は脆く崩れやすいため、静置してゆっくりと乾燥させます。

  • 商品例
    ジャイロドライヤー

    耐熱性、耐久性に優れる顆粒に使用します。多段構造の乾燥枠が水平旋回運動(ジャイロ運動)することにより熱風と材料が繰り返し接触するため、効率の良い連続乾燥が可能です。